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岡村研究室

岡村研究室へようこそ。
岡村研究室では、超電導、極低温利用のための応用技術を研究しています。

RESEACH
高温 超電導コイル冷却のための極低温冷媒循環システム

極低温冷凍機によって冷却された20K〜50Kのヘリウムあるいは水素を循環させて,高温 超電導コイルを冷却するシステムの開発です。
極低温冷凍機を超電導コイルに近づけられない,一つの冷凍機で複数のコイルを冷やしたいといった使用条件や要求に応えること を目指しています。



工場など生産現場での高温超伝導コイルの冷却を考えています。
たとえば、”超電導誘導加熱による金属の溶融・加熱”があります。


この場合は、
‣ コイルの温度を 50K 以下に維持できる
‣ 一つの冷凍機で複数のコイルを同時に冷却できる
‣ 冷凍機とコイルが離れていても冷却できる
といった条件が求められます。

超電導コイルを極低温冷凍機から離して、冷媒輸送管を通して極低温冷媒をコイルへと導く方法の可能性を検討しています。


また、冷媒を循環させるために、室温に置かれた圧縮機の代わりに、極低温で作動するファン(クライオファン)を使うことも考 えています。


もし、クライオファンが使えると、
・装置の小型化
  冷媒流路は断熱容器内で完結し、予冷熱交換器が必要なくなる。
・消費電力の低減
  室温で使う圧縮機に比べ、消費電力が10%未満となる見込み。
・冷却性能の向上
  冷媒を室温に戻さずに循環できるため、冷媒への熱侵入の低減が期待できる。
などの利点が考えられます。